無節操一代女のつれづれなる萌ブログ
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お久しぶりです。
阪神が調子いいので、気分が乗ってきましたので更新しました。
金本のアニキ、マジハンパねえ。
阪神が調子いいので、気分が乗ってきましたので更新しました。
金本のアニキ、マジハンパねえ。
「…おれはどっちでもよかったんだ」
たっぷり10秒ほど間をあけてから、三太郎は話しだした。
「さっき言ったとおり、だからといって何かが変わるわけでもないしな。お前がそうしたいならそれでもいいかって、あんときそう思ったわけ」
「…何の話だ?」
不知火の質問には答えず、三太郎は続ける。
「わけわからなくなったお前が襲い掛かってきて服脱ぎだした時はさすがにやべーかな、とも思ったけど、まあそれはそれでいいかなと思って観念したわけ。でも気づいたらお前大人しくなってて、寝たんかな、て思ってたら、なんかお前、おれにくっついてスヤスヤ寝てんの」
「…」
そのビジョンは、一瞬にして不知火を凍り付かせた。強姦した・されたというのより、リアリティがある分余計に気持ちが悪い。傷物にしてもされてもいないというが、ある意味一番嫌かもしれない。
「ま、そう気にするな。何と言っても酔ってたんだし、この程度の事は割とよくある話だしな。…それに」
三太郎はからから笑いながらそう言うと、少しだけ真剣な顔つきになった。
「あるんだよな。そういう、どうしようもなく人恋しくなる時ってさ」
「三太郎?」
三太郎は、細い目を更に細くしていた。
「誰でもいいってわけじゃないけど、ただ単純に一人でいたくないっていう…そんな時の他人の体温って、ほとんど反則なんだよな。もう、それだけで満たされる、っていうか…。気がついたら、一時だけでいいって思ってたはずが、手放せなくなってたりする…どうしようもねえよな」
それは、まるで目の前の不知火にではなく、自分自身に語りかけているようだった。
「肌と肌でしか理解できない事って世の中にあるんだぜ。まあ、その逆もまた然りってのが寂しい部分でもあるんだが…何にせよ、心の中にそういう厄介モンを常に抱えてる生き物なんだよな。男ってやつは…」
不知火は何と答えたらいいか分からず、ただ目を伏せた。その様子にやっと気がついたのか、三太郎は慌てたように笑って見せた。
「なんてな、今は昔の話だよ。そんな時代もありました、てさ。だから…とにかくまあ、気にすんなって言いたいだけだよ、おれは」
「気にするなと言われて気にしない人間がいるか?」
不知火は頭を抱えたい気持ちで一杯だった。いよいよこの男に多大なる借りを作ってしまった。一体、今後どのようにこの男と接したらいいのだろうか。意識しないでいられるわけがない。
何という事だ。酒は飲んでも飲まれるな。その言葉が、ここまで重く感じられたことはない。
「だから、おれは気にしてないって言ってんじゃん」
「そんな事おれに関係あるか!」
さっきから水掛け論ばかりが続いている。不知火はいい加減このやりとりに疲れてきた。
「…とにかく、おれが気にするかせんかはおれが決める事だ。この借りはいずれ必ず返す。それとこの事はくれぐれも」
「多言は無用、だろ。分かってるよ」
語尾に被せるように先の言葉を言われ、不知火はムスッとしたまま頷いた。鷹揚な欠伸の後、三太郎は「やれやれ」と言いたげに肩をすくめた。
「損な性分だね、お前さんも」
「ほっとけ。…というより、お前が気にしなさすぎるんだ」
「そうか?」
「そうだ」
断じて自分が神経質なのではない、と不知火は何度も心の中で繰り返した。大体、考えてみれば記憶のない自分よりも、はっきりと覚えている方がダメージは大きいはずだ。何よりも、自分のようなごつい男にしがみ付かれて、この男は気持ち悪いと思わなかったのだろうか?自分が逆の立場だったら、そのまま朝まで寄り添って眠るなんて考えられない。さっさと引っぺがして追い出していただろう。
「…なあ三太郎」
「はいな」
「お前、よく平気だったな」
「ああ?」
さも意外な事を言われたかのような返事を返され、不知火は虚を付かれた気がした。
「だって…裸だぞ?しかもおれだぞ?嫌だろう、普通」
「いや別に?」
あまりにもあっけらかんと返され、不知火は思わずつんのめりそうになった。
「さっき言っただろ?おれはどっちでもよかった、って」
たっぷり10秒ほど間をあけてから、三太郎は話しだした。
「さっき言ったとおり、だからといって何かが変わるわけでもないしな。お前がそうしたいならそれでもいいかって、あんときそう思ったわけ」
「…何の話だ?」
不知火の質問には答えず、三太郎は続ける。
「わけわからなくなったお前が襲い掛かってきて服脱ぎだした時はさすがにやべーかな、とも思ったけど、まあそれはそれでいいかなと思って観念したわけ。でも気づいたらお前大人しくなってて、寝たんかな、て思ってたら、なんかお前、おれにくっついてスヤスヤ寝てんの」
「…」
そのビジョンは、一瞬にして不知火を凍り付かせた。強姦した・されたというのより、リアリティがある分余計に気持ちが悪い。傷物にしてもされてもいないというが、ある意味一番嫌かもしれない。
「ま、そう気にするな。何と言っても酔ってたんだし、この程度の事は割とよくある話だしな。…それに」
三太郎はからから笑いながらそう言うと、少しだけ真剣な顔つきになった。
「あるんだよな。そういう、どうしようもなく人恋しくなる時ってさ」
「三太郎?」
三太郎は、細い目を更に細くしていた。
「誰でもいいってわけじゃないけど、ただ単純に一人でいたくないっていう…そんな時の他人の体温って、ほとんど反則なんだよな。もう、それだけで満たされる、っていうか…。気がついたら、一時だけでいいって思ってたはずが、手放せなくなってたりする…どうしようもねえよな」
それは、まるで目の前の不知火にではなく、自分自身に語りかけているようだった。
「肌と肌でしか理解できない事って世の中にあるんだぜ。まあ、その逆もまた然りってのが寂しい部分でもあるんだが…何にせよ、心の中にそういう厄介モンを常に抱えてる生き物なんだよな。男ってやつは…」
不知火は何と答えたらいいか分からず、ただ目を伏せた。その様子にやっと気がついたのか、三太郎は慌てたように笑って見せた。
「なんてな、今は昔の話だよ。そんな時代もありました、てさ。だから…とにかくまあ、気にすんなって言いたいだけだよ、おれは」
「気にするなと言われて気にしない人間がいるか?」
不知火は頭を抱えたい気持ちで一杯だった。いよいよこの男に多大なる借りを作ってしまった。一体、今後どのようにこの男と接したらいいのだろうか。意識しないでいられるわけがない。
何という事だ。酒は飲んでも飲まれるな。その言葉が、ここまで重く感じられたことはない。
「だから、おれは気にしてないって言ってんじゃん」
「そんな事おれに関係あるか!」
さっきから水掛け論ばかりが続いている。不知火はいい加減このやりとりに疲れてきた。
「…とにかく、おれが気にするかせんかはおれが決める事だ。この借りはいずれ必ず返す。それとこの事はくれぐれも」
「多言は無用、だろ。分かってるよ」
語尾に被せるように先の言葉を言われ、不知火はムスッとしたまま頷いた。鷹揚な欠伸の後、三太郎は「やれやれ」と言いたげに肩をすくめた。
「損な性分だね、お前さんも」
「ほっとけ。…というより、お前が気にしなさすぎるんだ」
「そうか?」
「そうだ」
断じて自分が神経質なのではない、と不知火は何度も心の中で繰り返した。大体、考えてみれば記憶のない自分よりも、はっきりと覚えている方がダメージは大きいはずだ。何よりも、自分のようなごつい男にしがみ付かれて、この男は気持ち悪いと思わなかったのだろうか?自分が逆の立場だったら、そのまま朝まで寄り添って眠るなんて考えられない。さっさと引っぺがして追い出していただろう。
「…なあ三太郎」
「はいな」
「お前、よく平気だったな」
「ああ?」
さも意外な事を言われたかのような返事を返され、不知火は虚を付かれた気がした。
「だって…裸だぞ?しかもおれだぞ?嫌だろう、普通」
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