無節操一代女のつれづれなる萌ブログ
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そろそろタイトルきめなきゃあなあ
「で、だ」
おしぼりで口元を拭きつつ、不知火は箸を置いた。目の前のどんぶりはきれいに空になっている。胃が満たされたおかげで血糖値も上がり、不知火に再び普通の判断力が戻ってきたらしい。
「さっきの続きを今度こそ聞かせてもらう。ゆうべ、一体何があった?」
「おう」
爪楊枝をしーしー言わせつつ三太郎が答える。
「そうだなー…どっから説明しようか。…その前に、不知火よ」
「何だ?」
「お前はどう推測してる?状況から考えて」
「ああ?」
質問を質問で返され、不知火はカチンとした。
「おれが聞いてるんだ!いい加減もったいぶった言い方はやめろ」
「そう噛み付くなよ。お前がそこまで拘ってるってことは、大体のところは想像ついてるんだろ?」
「大体のところ、って…」
「つーまーりー」
三太郎は割り箸を両手で持つと、その先端をちょんとくっつけた。
「やっちゃった、とか」
「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
絶叫と共に、不知火は思い切り三太郎の首を締め上げた。店中の視線が二人に集まる。
「ちょ、ぐるし…」
「嘘をつけ!おれは認めん!認めんぞ!!訂正しろおおおおおお!!」
慌てて店員が奥からわらわらと飛び出して来ようとしたが、三太郎が手でそれを押しとどめた。
「ま、待て待て…今のは冗談だ冗談!」
苦しい息の下からやっとのことで三太郎は声を出す。すると、不知火の手からすとんと力が抜けた。お騒がせしてすんません、とカウンターの店員やお客さん達に会釈をすると、三太郎は襟元を調えながら言った。
「全く…本当に殺す気かよ。嘘だよ、嘘。そんな事するわけねえだろ」
「くだらん嘘をつくからだ」
不知火は憮然とした表情で言うと、テーブルに片肘をつき、ずいと三太郎に顔を寄せた。
「…で?ゆうべ何があったんだ?」
ふーむ、唸りながら三太郎は髪をかきむしる。そして、渋々といった様子で口を開いた。
「お前さー…」
「ん?」
「ほんっとーに、土井垣さんの事、好きなのな」
不知火の肘が、がくんと崩れた。一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「…何だって?」
「今言った通りだよ。…お前、ずーっとずーっと、長い間土井垣さんに片思いしてたんだろ?」
不知火の顔が、一瞬にして真っ赤になり、続いて真っ青になった。
「…なんで…誰がそんな…」
「お前が自分で言ったんだぜ。何回も何回もしつっこく」
「な…なんて…」
「『土井垣さーん、好きだー』とか『おれを捨てないで土井垣さーん』だとか、『ラブラブラービュー』だとか『ユアマイオンリーシャイニースター』だとか」
不知火はまるで、そのままフリーズドライされてしまったかのように固まり、再び真っ赤になった後すぐに真っ青になった。そんな不知火をしばらく見つめ、三太郎はぽそっと呟いた。
「うわー、なんか歩行者専用の信号機みてえ」
おしぼりで口元を拭きつつ、不知火は箸を置いた。目の前のどんぶりはきれいに空になっている。胃が満たされたおかげで血糖値も上がり、不知火に再び普通の判断力が戻ってきたらしい。
「さっきの続きを今度こそ聞かせてもらう。ゆうべ、一体何があった?」
「おう」
爪楊枝をしーしー言わせつつ三太郎が答える。
「そうだなー…どっから説明しようか。…その前に、不知火よ」
「何だ?」
「お前はどう推測してる?状況から考えて」
「ああ?」
質問を質問で返され、不知火はカチンとした。
「おれが聞いてるんだ!いい加減もったいぶった言い方はやめろ」
「そう噛み付くなよ。お前がそこまで拘ってるってことは、大体のところは想像ついてるんだろ?」
「大体のところ、って…」
「つーまーりー」
三太郎は割り箸を両手で持つと、その先端をちょんとくっつけた。
「やっちゃった、とか」
「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
絶叫と共に、不知火は思い切り三太郎の首を締め上げた。店中の視線が二人に集まる。
「ちょ、ぐるし…」
「嘘をつけ!おれは認めん!認めんぞ!!訂正しろおおおおおお!!」
慌てて店員が奥からわらわらと飛び出して来ようとしたが、三太郎が手でそれを押しとどめた。
「ま、待て待て…今のは冗談だ冗談!」
苦しい息の下からやっとのことで三太郎は声を出す。すると、不知火の手からすとんと力が抜けた。お騒がせしてすんません、とカウンターの店員やお客さん達に会釈をすると、三太郎は襟元を調えながら言った。
「全く…本当に殺す気かよ。嘘だよ、嘘。そんな事するわけねえだろ」
「くだらん嘘をつくからだ」
不知火は憮然とした表情で言うと、テーブルに片肘をつき、ずいと三太郎に顔を寄せた。
「…で?ゆうべ何があったんだ?」
ふーむ、唸りながら三太郎は髪をかきむしる。そして、渋々といった様子で口を開いた。
「お前さー…」
「ん?」
「ほんっとーに、土井垣さんの事、好きなのな」
不知火の肘が、がくんと崩れた。一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「…何だって?」
「今言った通りだよ。…お前、ずーっとずーっと、長い間土井垣さんに片思いしてたんだろ?」
不知火の顔が、一瞬にして真っ赤になり、続いて真っ青になった。
「…なんで…誰がそんな…」
「お前が自分で言ったんだぜ。何回も何回もしつっこく」
「な…なんて…」
「『土井垣さーん、好きだー』とか『おれを捨てないで土井垣さーん』だとか、『ラブラブラービュー』だとか『ユアマイオンリーシャイニースター』だとか」
不知火はまるで、そのままフリーズドライされてしまったかのように固まり、再び真っ赤になった後すぐに真っ青になった。そんな不知火をしばらく見つめ、三太郎はぽそっと呟いた。
「うわー、なんか歩行者専用の信号機みてえ」
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