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内容としてはリア&一輝ネタの裏バージョンというか、カノンサイドのお話です。
一応カノン×一輝がベースですが、一輝出て来ません(笑)。
今回、カノンの相手をするのはロスサガの長男カッポー達。
前提となるカップリングは、カノン×一輝、アイオロス×サガ、シオン×童虎。
リア&一輝バージョンほどは下品でもありませんが(笑)、まあ話題が話題なんで、こちらも15禁、ということでひとつ。
あ、それと、何気にマイ設定も組み込んでおります(笑)。
ギリシャ彫刻にそのまま血を通わせたかのような、完璧すぎる美貌が二つ向かい合わせている様は、何度みても壮観なものだ…とアイオロスは思う。
「…なー、やっぱ俺ってヘタクソマンキンタンなんかなあ~」
「…そんな事私が知るか」
「いまいちね、反応が薄いワケよ。俺としちゃ、最大限気ぃ使って、あれやこれやと手は尽くしてるつもりなんだけど。なあサガ、どう思う?」
「だから、なんで私に聞くのだ?というか、お前、ここがどこかわかっているのか?」
「教皇宮の執務室」
「わかっているなら、下らん話をするな」
サガが苛立ったように机をばんと叩く。
サガとカノン、そしてアイオロスの3人は、現在それぞれ教皇補佐・教皇及び女神付きの秘書・次期教皇としてそれぞれに忙しく職務についていた。
教皇位にはシオンが再び就いた。「また何か色々モメんのやだしぃ」というのは本人の弁だ。
アイオロスに位を継がせる気は変わっていないが、何しろ互いに13年ものブランクがあり、その間に女神復活やらサガの反乱やら聖戦やらと何かしら状況がせわしなく動き、聖域のシステムも少なからず変化しつつあるのが現状であった。
何より、何であれこの13年の間、聖域を守ってきたのはサガである。そのままサガに教皇職を任せた方が滞りはないのだが、、女神に対する反逆という大罪を犯した者に対する対外的な建て前というものもある。(そもそも彼を正規の黄金聖闘士として聖域に置いておくこと自体が破格なのだ)
そういう大人の事情もあり、一応表向きにはシオンが教皇、サガはその監視下に置くという意味で、シオンと次期教皇アイオロスの補佐ということになっているが、実質的には教皇職を執り行なっているのはサガである。
加え、アイオロスへの引き継ぎも同時進行で行わねばならず、多忙に継ぐ多忙にまみれた日々の中で、サガの繊細な神経は常にショート寸前であった。
ちなみに表向きの教皇様は、一日のほとんどを200年来の愛しい友人と睦まじく過ごしている。
「だって、200年と43年前から愛してる~♪だし、せっかくお互い若返ったんだから、ハニー(注:童虎)のピッチピチのお肌を心ゆくまで味わいたいしぃ」とはシオンの弁である。(この言葉を聞いた時のサガの毛根はうっすら黒かった、とはアイオロスの証言)
さて、もう一方の「反逆のカリスマ」カノンはというと、聖戦からこっち何故か妙に女神に気に入られてしまい、彼女付きの世話役というか、聖域内での辰巳のようなポジションにいる。
女神滞在中はサガと同じく多忙を極めるが、彼女が日本へ帰国してしまえば途端に暇になる。その間遊ばせておくのもアレなので(風紀的な意味で)、こうして手が空いている時にはサガは自分の仕事を手伝わせていた。
元々カノン自身も10年以上海底にて海将軍の筆頭として、黄金聖闘士たちに負けず劣らず個性的な面々を率いていたこともあり、こうした総合管理業務は苦手ではなかった。
彼が代わりに仕事を片付けてくれている間は、サガはアイオロスにゆっくり引き継ぎを行うことができるので、気が付けばカノンもほとんど「教皇補佐のようなものになっていた。
そんなわけで、執務室にてサガ・カノン・アイオロスの「黄金年長組トリオ」がガン首揃えて籠りきりになることもしばしばであるのだが、いつもはサガ同様バリバリと事務仕事をこなしてみせるカノンが、なぜか今日はやる気の欠片も見られず、さっきから書類の上に両肘をつき、「なーなー」とサガに絡んでばかりいる。
「下らんとか言うなよ。俺にとってはヒジョーに重要な問題なんだからな。兄貴にだってわかるだろ、それっくらい」
「知らん知らん。大体、未成年相手に何をやっとるんだお前は。お前だって誉れ高きジェミニの黄金聖闘士、青銅の少年たちの模範にならねばならぬ身なのだぞ?それを、いたいけな少年を誑かした挙句、あろうことかその貞操まで汚すとは…」
サガのペンを持つ手がわなわなと震えだしたのを見て、アイオロスはため息をついた。サガの小言は一旦始まると長い。そして案の定、言われている本人は器用にも(そしてどこに隠し持っていたのか)両耳にパチンコ玉を詰めてそこまで来ている雷に備えている。
まったく…と再度ため息をついてから、アイオロスは立ち上がり、サガの背中をぽんぽんと叩いた。
「落ち着けよ、サガ。カノンだってそれくらいわかってるさ。それに、あの子…一輝だって見た目よりはずっと大人だ。俺たちは何も言わず黙って見守ろうじゃないか」
な?と微笑むアイオロスを顔を見つめていたサガの肩から、ふ、と力が抜ける。
「…ああ、そうだな。すまぬ、アイオロス。取り乱してしまうところだった」
「なあに、いいさ。最近忙しいからな、気が立ってしまっているんだろう。…ちょっと待ってろ、お茶を淹れてもらってくる」
そう言い置き、アイオロスはドアから半分顔を出して女官を呼び、3人分のお茶と茶菓子を持ってくるように言いつけた。
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